シナバークォーツ

『シナバー(辰砂)』が『ドロマイト』などとともに石英にまじりあった石です。

『シナバー(辰砂)』は、『朱砂』『丹砂』『龍血/ドラゴンブラッド』『賢者の石』などの呼び名のあり、世界各地で古より血の色のような朱色を表すことから、生命の象徴し不老不死の力が宿ると考えられた大きな力を秘めているとされた魔石です。

その力は、心を落ち着かせ、頭脳明晰など知的能力を高める力とともに、霊的能力も高める力があるとされてります。また、権力を象徴する石とされることから、富と繁栄をもたらす石ともされています。


☆・・・由来その他・・・☆

『シナバー(辰砂)』は古くから朱色の顔料とても使用され、日本でも縄文時代の頃から使用されていたそうです。また、血を連想させる朱色から生命を象徴すると考えられ、『シナバー(辰砂)』から取り出すことのできる『水銀』とともに、不老不死の力があると思われ、実際に不老不死の薬『仙丹・丹薬』の原料として使用されました。その為、古代中国では『皇帝』や日本でも飛鳥時代の『持統天皇等』等多くの時の権力者達が服用していたそうですが、御存じのとおり『水銀』は強い毒性を持つ為、何人もの権力者は、その毒性により亡くなったとされています。

 しかしながら、その朱色は人々を惹きつけてやまず、また、不老不死の薬以外でも、神聖な色である朱色の顔料として、仏像や仏具などの金や銀のメッキを施す際に必要な鉱物として、仏教にも欠かせない鉱物とされます。かの『弘法大師』こと『空海』も『シナバー(辰砂)』を求め日本各地を巡り、その鉱脈に『高野山』や『四国八十八霊場』を開いたとされる説もあります。実際に『空海』は『シナバー(辰砂)』の使い方に精通していたとされ、死因の一つとして『水銀中毒』だったという説もあり、自分自身も『シナバー(辰砂)・水銀』を基として作られた不老不死の薬『丹薬』を服用していたという説や、『水銀』は防腐処理にも使用され、実際に即身仏には水銀での防腐処理が施されていたことから、毒性と特性を知ったうえで『水銀』を飲み自らが即身仏になったとされる説もあります。(※生きているうちに『丹薬』や『水銀』を飲むことで・死んでも腐敗せずミイラ化するそうです。)

なお、通常『シナバー(辰砂)』有毒とされますが、画像のものは『ドロマイト』『クォーツ』と混ざっておりますので身に付ける事に関しては問題ないとの事ですが、お肌に異常があった場合はご使用は控えていただいた方が良いかと思います。また口に入れるのは止した方が良いと思いますので小さいお子様やペットがいる方はご注意ください。

因みに、画像のものは『アゼツライト』等で有名な『Heaven & Earth』社のお品になります。

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