パール |
和名:真珠 人類が最初に出会った宝石と言われる程古くより馴染み深い宝石です。 他の宝石のようにカットや研磨をしなくても、生まれ落ちた姿のままで完璧な美しさを備えています。その為、聖書や神話にも多く登場し、神や人魚の涙、月のしずくなどに喩えられ、異性の心を引きつけ、恋の宝石とも言われています。 また、悪霊から身を守り、邪気を払う強力な護符としても用いられるだけでなく、あらゆる病気を癒し、不老長寿をもたらすとまで言われた万能な力を持つ宝石とされていたようです。 あと、実際に漢方薬をはじめ薬の材料としても使用されていました。 日本では、『古事記』『日本書紀』にも書かれていますし七宝の一つともされています。主に水や月、命と関係つけられることが多いようです。 ★…由来その他…★ 軟体動物である貝類によって作られるバイオミネラル(生体鉱物)です。 貝の体内に貝殻成分を分泌する外套膜や異物等が混入した際にその異物を覆う事で生成されます。成分は貝殻と等しいので貝殻を作る軟体動物であれば真珠を生成する可能性があるそうです。その為多くは二枚貝から生成されますが、巻貝からも生成される場合があります。 特に『コンク貝(ピンク貝)』と呼ばれる巻貝から生成されるパールは、『コンクパール』と呼ばれ、美しいピンク色のパールです。 また、2枚貝でも身近な『アサリ』『ハマグリ』『シジミ』『ホタテ』『牡蠣』からも稀に生成される場合もありますし、アワビからも生成される場合もあるようです。※因みにアワビは巻貝になります。 なお、画像はホワイトカラーの『フレッシュウォーターパール』(淡水真珠)です。 淡水真珠と言えば、昔は米粒のような小さいものでしたが現在は本真珠にも負けない大きさと様々な形があります。 なお、『パール』の名前の由来・語源は、小さなナシもしくは果物を意味するラテン語の『perla』から来ているそうです。 肉体的な作用として… お産を軽くしたり、解熱解毒効果があるとも言われます。 中国では古来より不老長寿の妙薬として使われ粉末にしたり、小粒のものを飲用するなど万病の薬として現在でも使われているそうです。その為か、健康・長寿を表す宝石にもなっています。 ←もどる |