プレセリブルーストーン |
鉱物名:Dolerite(ドレライト)/Diabase(ダイアベイス) 和名:粗粒玄武岩/輝緑岩 アーサー王伝説にもその名を連ねる、イギリスの伝承上の史上最大の魔術師『マーリン』が巨人を使役して作らせたという伝説も残る世界遺産にも指定されている、イギリス『ストーンヘンジ』で使用されている石になります。 古代の人々は癒しの力があると信じ数トンもあるこの石を数百キロ離れた地から運んで来たと言われます。 ☆・・・由来その他・・・☆ 『ストーンヘンジ』そのものの石ではありませんが『ストーンヘンジ』に使用されている数種ある石と同種、同産出地の石になります。 『ストーンヘンジ』には数種の石が使用されておりますがその中で主に使用されている石が2種あり… 大きな白っぽい石で主に外側に使用されている『サ-センストーン』そして、濃緑から濃紺の石で主に内側に使用されている『ブルーストーン』です。 ※『ストーンヘンジ』は約1000年ほどかけて増改築されたそうで内側になるほど古くなります。 今回使用した石は『ブルーストーン』こと『プレセリブルーストーン』です。 ※『ストーンヘンジ』プレセリは産出される鉱山名 最も多く使用され巨大な『サ-センストーン』と呼ばれる砂岩は『ストーンヘンジ』のある『ウィルトシャー』から比較的近いところで産出されます。 しかし… 『ブルーストーン』は産出地である『ウェールズ』から『ストーンヘンジ』のある『ウィルトシャー』まで、最短でも約220キロあるとされ、さらに使用されている『ブルーストーン』の重量は平均でも4トンあるとされます。 諸説あるものの、その経路は陸路だけでなく川や海を経て運搬されたとされていますので実際の距離はプラス数百キロある距離を5,000年前(日本では縄文時代中期)の人々が運んだわけですから、いかに古代の人々がこの『ブルーストーン』を神聖視していたのかが感じ取れます。 その時代に、技術的に可能だったのかが疑問ですが実際に運ばれておりますのでとても不思議です。 事実どうやって運んだかは諸説ありますが未だに謎だそうです。 その為、アーサー王伝説にも出てくるイギリスの伝承上の史上最大の魔術師マーリンが巨人を使役して作らせたという伝説も残っているそうです。(^_^;) 『ストーンヘンジ』については詳しい説明は長くなるので詳しくは省略させていただきますが以上の事柄だけでもこの『ブルーストーン』が神秘的な石として扱われてきた事がお分かり頂けるかと思います。 なお、画像の『プレセリブルーストーン』は名前にあるように、イギリスのプレセリ鉱山でしか産出されない希少な石とされ採掘は現在、Preseli Bluestone Limited. だけが政府から認められているそうで購入すると、それを証明するシリアルNO付きのカード・証明書が添付されています。 ※裏側にシリアルNOの記載があります。 ※見本にあるサインの無いものもあります。 さて… 『ブルーストーン』こと『プレセリブルーストーン』は鉱物名では『Dolerite(ドレライト)』和名で『粗粒玄武岩』と呼ばれたり画像のものもそうですが変質して緑がかっているものが多いので『Diabase(ダイアベイス)』和名で『輝緑岩』と呼ばれる火山由来の岩石になります。 また、『プレセリブルーストーン』はイギリスのプレセリ鉱山でしか産出されないと言われますが『ブルーストーン』こと『ドレライト』は構成される内包物の違いやはあるものの他地域でも産出され中国や日本でも産出されます。 とても頑丈な為、石材としても使用され正確な名前では無いですが日本では黒色花崗岩(黒御影)として使用される事もあるそうです。 余談ではありますが… 『ストーンサークル(環状列石)』は日本にもあるのを御存じでしょうか? ※イギリスの『ストーンサークル』は『ストーンヘンジ』と呼ばれております。 『ストーンサークル』はイギリスのみならずアフリカなど幾つかの地域で発見され日本でも幾つかその存在が確認されております。 その中でも、『ストーンヘンジ』と同時期約5,000年前、もしくはそれ以前の縄文時代初期の時代にイギリスの『ストーンヘンジ』の約3倍、直径約300mで世界でも最大級とされる大きな『ストーンサークル』が日本にあります。 それは、高知県土佐清水市にある『唐人駄馬遺跡』です。 残念ながらその大半は、公園整地という名目のもと、破壊されたり移動されておりますがその跡は今でも確認する事が出来ますし、ストーンサークル跡地の山肌には高さ6~7mもある巨石の集まる『唐人石』があります。 この巨石も周辺には存在しない石種なので一体何処から運んで来たのか謎とされております。 また、地元ですので何度も行った事がありますが素晴らしいパワースポットでもあると思います。 是非是非お近くに来た時には立ち寄ってみてください!! 唐人駄馬で検索していただければ色々見つける事が出来るかと思います。 なお、唐人石の上に上るの方もおられ、上る事自体は容易ですが高所になり安全柵等もありませんので上る事はオススメは致しません(^_^;) でもどうしても上ってみたい場合は、危険ですので自己責任でくれぐれも注意してください。 <(_ _)> ←もどる |