アメジスト
ラベンダーアメジスト


和名:紫水晶 :2月の誕生石

昔から様々な国や地域で愛されてきた魔石です。
『愛の守護石』と言われ、男女の深い愛、貞節、誠実さ、勇気、楽しい夢を与える宝石として知られているともに、精神的な落ちつきを取り戻し冷静な判断力、直感、洞察力、隠れた能力を開花させてくれるそうです。

また、持つ者を真面目にさせる性質があるとか、知性の働きを活発にするとも言われます。

その他にも、食べすぎ飲みすぎを防ぎ、不眠を緩和し良い夢を見せてくれる力もあり、あらゆるものから身を守る石とも言われています。



☆・・・由来その他・・・☆

ギリシャ語の『酒に酔わない』を意味し語源はギリシャ神話が元になっているそうです。
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豊穣とワインの神『ディオニューソス』が、月の女神『アルテミス』に仕える乙女『アメジスト』をお供の虎の餌食にしようとけしかけました。それを救うため『アルテミス』は『アメシスト』を水晶へと化身させ、虎から救いました。

『ディオニューソス』は気まぐれで虎に襲わせた自らの非を恥じ、葡萄酒をその石に注いでやると、それはたちまち比類のない美しい紫色に変わり紫色の宝石『アメジスト』が生まれました。
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※『アメジスト』のお話は幾つかあるのでその一つのお話です
※因みにギリシャ神話では『ディオニューソス』と呼ばれますがローマ神話では『バッカス』と呼ばれこちらの名前の方が日本では知られているかもしれません。(^_^;)

この伝説により『アメジスト』は悪酔いを防ぐ石として、また邪悪な欲望から精神を守る石として、キリスト教などでは司教石として十字架やロザリオ、指輪に用いられてきました。実際に、古代ギリシャでは『アメジスト』でワインカップを作り、このカップで飲むと酩酊しないと信じていたそうです。(^_^;)

また、紫色は高貴、威厳のある色とされていましたので、純真さ信心深さの象徴ともされ、王族や貴族階級に好まれた石でもあります。

レオナルド・ダ・ビンチも好んだ石のようで「アメジストは邪悪な想念を霧散させ、知性の働きを活発にする」と言葉を残しているそうです。



なお、美しい紫色は、『サファイア』と同じ『鉄イオン』によるものだそうです。
因みに、黄色の『シトリン』は『酸化鉄』ピンク色の『ローズクォーツ』は『チタン』によるものだそうです。

その為、含まれる『アメシスト』の鉄イオンを熱加工により酸化させ黄色に変色させた『シトリン』も多く、天然の『シトリン』より多く流通しているそうです。あと、通常は黄色く変色するのですが、緑色になるものは『グリーンアメジスト』『プラシオライト』と呼ばれます。(^_^;)



あと、結晶の中に『アメジスト』と『シトリン』が一緒になっていると『アメトリン』と呼ばれます。
その他にも『水晶』と交互に層になっている『ファントムアメジスト』や『スモーキークォーツ』と一緒になり『スモーキーアメジスト』と呼ばれる『アメジスト』達もあります。

さらに、『ゲーサイト』や『レピドクロサイト』『カコクセナイト』等が内包した『アメジスト』は『アメジストエレスチャル』と呼ばれたり、その他複数の内包物が内包すると『スーパーセブン』『リモナイト』が内包した『リモナイト イン アメジスト』や赤みがかった『ヘマタイト』が内包した『レッドファントムアメジスト』等々バリエーション豊かで色々な名前で呼ばれ流通しています。(^_^)


あとあと、古来より粉末にするなど石薬としても利用されていたそうです。
中でも、古代中国では『五石散』と呼ばれる『鍾乳石』『硫黄』『白石英』『紫石英(アメジスト)』『赤石脂』の五種類の鉱物を磨り潰して作られた『不老不死』と『虚弱体質』改善の効果がある漢方薬があったそうですが、実際は今でいう『麻薬』と同じ効果がある危ない薬だったそうです。(^_^;)



肉体的な作用としては・・・
血液を浄化する力があり、解毒作用や解熱効果もあるそうです。
その他にも、皮膚病の治療や不眠解消にも効果があり、頭痛の時はこめかみに当てると痛みが和らぐとも言われ昔より用いられてきたそうです。

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