和名:黒玉

争いや怒り、困惑などの束縛苦しみから開放し混乱を静める力があるとされます。

そして、持ち主が持つ、または向けられる負のエネルギーを吸収すると信じられ、病気や、争い・怒り・悪意・憎悪など他者からの攻撃など、様々なものから守護してくれる強い守り石と云われています。

また、その意味合いや、その色と軽さから、19世紀頃より喪服用の装飾品として普及し古代ローマでは修道士のロザリオに用いられていたようです。日本でも葬祭用の装飾品『モーニングジュエリー(喪の宝石)』としても扱われています。


★…由来その他…★

海に流れ込んだ漂流木が海底に沈み炭化し化石化した木です。
ですので、石炭の一種ですが、通常の石炭よりも水分を多く含み、木の形や組織が残っています。その為、通常の石炭よりは燃え難く多くの煤煙も出す為『亜炭(褐炭)』とよばれ、現在燃料としては使用されていないようです。

ですが、燃える際に煤煙・黒煙がでるので、昔は魔を払う力があると思われ、護符として用いられ、アイルランドでは夫が家から離れる時はジェットを燃やし安全を願ったそうです。

また、『琥珀』と一緒に産出される事もあり『黒琥珀』と呼ばれ、『琥珀』同様に帯電する特徴もあるそうです。

そして、その歴史はとても古く、紀元前1400年頃から採掘され、有史以前のお墓からも装飾品などに加工されたものが見つかるほど、古くから珍重され、時には、粉末にして水やワインに溶かし薬としても扱われていたそうです。

あと、磨けばガラスのような光沢も出るので、艶が少ないようなら磨いてみると良いかもしれません。(*^_^*)

因みに琥珀とジェットを交互に組んで作ったネックレスを 『魔女の琥珀ネックレス』と呼び白魔術師の魔女が身につけていたらしいです(^_^;)


肉体的な作用として…

古くはてんかんの治療薬として用いられたそうです。他には、腹痛や頭痛や歯痛を改善する力もあるとされています。

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